あなたのくさびは・・・ - 病気を乗り越えて（私の奇跡）

トイレの日めくりカレンダー（相田みつをさん）が
こう言っていました。

「くさびだから一番大事なところにうつ
　　くさびだから見えないようにうつ」

本当にそうだと思いました。
「くさび」って「愛」だと、
「愛」って「信じる」ことと
言い換えられると思いました。

わたしは大病時、
絶望し、後悔ばかりで、泣いていました。
なぜもっと自分を大事にしなかったのかと
自分を責めていました。
なにも出来なくなった自分を
だめな奴と決めつけ、
きっと笑える日が来るなんて
信じられなかったのです。

１０年経って思いますのは、
人間が持つ心配や不安の出所は、
今現在や未来の自分を
信じられないことにあったのだと思えたんです。
自分を信じられないということは、
自分を愛せるはずがないんです。

「愛」なんて言うと、
あまりにも抽象的ですよね。
わかりやすく言うと、
自分にやさしくできるかということです。
その反対は「おまえはだめな奴」と
自分の感情を否定・批判し、
いじめることです。

相田みつをさんのこの言葉も
だいすきなんですよ。
「欠点まるかかえで信ずる　それがほんとうの信」

わたしを支えてくれる家族がいたから、
ここまで来られたんですが、
夫婦だから恋人だからと言って、
何もかもできるわけじゃないと思うんです。

相手が苦境に立たされた時にこそ、
手を差し伸ばせるか・・・
一番信頼関係が問われるときだとも思うんですね。
そうして「愛の深さは信頼と思いやり」しかないと
まほは思ったんです。

わたしが、相方と逆の立場でしたら、
自宅介護なんてできません。いえ、ようしません。

赤ちゃんはいいですよ。
だんだんできるようになっていきますし、
育児中もかわいいじゃないですかぁ。

でも、おっきな大人の着替えも、
お風呂もシャンプーも
寝かせるのも起こすのにも手がかかるんですよ。
おっきな足に靴下はかせ、口だけは達者・・・
いやですやん。

相方には感謝しきれんのですよぅ。
わたしじゃあ、絶対出来っこないって、
放り出しますもん。
だから、せめて、「セコム」以上に、
留守を守ろうって、いっくら、パソコンに夢中でも、
ちゃんと目を見て、「無理せんでね」って送り出します。

☆
愛情というのは
与えるものではなく、
愛したいと感じる気持ちを、
相手からもうらうこと。
(まほろ駅前多田便利軒、三浦しをん)

☆本当に大事なことってなんでしょう？　ほか
http://mahonoai.exblog.jp/d2011-04-28/