弱さが素直に出せないのはなぜでしょうか?


生き方というのはひとりひとり違っていいと思うのです。
こういう感じ方は、まほが歳を重ね、
50代になれたおかげだと思うんです。


若いころのまほは、
正しいことを注意して何が悪いという思いが強く、
自分勝手な人が許せませんでした。


そんなことぐらい気づけよぅ・・・的で、
不満が多い生活を送っていました。


残念ながら健康体のまほには、気づけなかったのです。
人さまがどうしてそういう行動をするのか。


ですが、ですが、
自分が大病し、出来ないことだらけになりますと、
悲しくても笑っていなければならない感情や、
弱くても、強がっていないと
生きてはいけない感情を知りました。


よく聞かれる質問に、
大病しても、まほさんのようにやさしくなくて、
いじわるの人がいるのはなぜでしょうか・・・
というのが多いんですね。


わたしが感じているのは、
自分の弱さを認め、弱さを出せる人と、
弱いけれど弱さを出せず、
強がる人といると思うんですね。


ではなぜ、
弱さを素直に出せないかと言いますと、
そのご本人は弱いことはだめなことと
思っておられるでしょうし、
世間も強い人を望んでいる傾向にあります。


あと、弱さを素直に出せない理由は、
年齢や環境も大きく左右します。


まほは生活を支えてくれる家族がいますから、
働かなくてもいい環境にあります。


ですが、お若い人なら障害があろうとも、
仕事に就き、収入を得なければなりません。
でも残念ながら働く場所は少ないです。
そこで、仕事先が見つかって、
首にならないためには、自分の弱さをオープンにできず、
突っ張るしかない場合も多いと想像するんです。


人さまに甘えられないという想いが、
自分に厳しい生活を無理強いします。


そうすると・・・問題はここです。
自分に厳しくしすぎますとね。
頼れるのは自分だけと思いこむから、余計
人さまにも厳しくなっていくものなんですよ。
普段、自分に厳しくしていますから、
人さまのミスが許せなくなってくるんです。


健康体のわたしが、それでした。
人さまを許せないから、不満はたまったんですよ。
感謝するなんて皆無でした。


どうして自分の弱さを出せるかと言いますと、
まず一番に言えることは「弱い」ということを
「駄目」とは思っていないこと。
もっと言うなら
出来ないことは駄目なことじゃないと、
自信があるからです。


強い人ばっかりの世界は、
やさしさなんてないですよ。
だって、そうでしょう?
手を差し伸べることなどいらないんですから。
ひとりでできないから、出来る人が助けられます。
勝負も戦う相手がいなければ、
「勝ち」を経験できません。


自由のありがたさは、不自由を経験し気付きます。
健康のありがたさも、病気になり気づきます。
比較対象がなくては、
われわれは成長することはできませんよね。
ただ人と比較して、自分を卑下する方向なら、
それはとても、もったいないです。


わたしは今、弱くてもいいと思っています。
まほは「やさしさ8割、強さ2割」が理想なんです。
どんな自分になりたいかの目標なんですよぅ。


「強さ2割」は、人に勝つ強さではありません。
自分自身に負けないという意味での強さです。
「やさしさ8割」はもちろん、自分に対してです。
人さまにではありません。(自己愛)


・・・しかし、この10年で思いますのは
自分にやさしくなれば、なるほど、
人さまにもやさしくなれているようです。
これが病気の、「福」作用・・・かなって。